第66回横浜能
午後1時開場/午後2時開演
【チケット料金】S席4000円/A席3500円/B席3000円
【チケット販売】平成30年3月10日(土)正午より(初日は電話・WEBのみ)
横浜能は昭和28年に第1回が開催されて以来、半世紀にわたり市内の能楽愛好者団体である横浜能楽連盟が中心になって開催してきた催しです。
横浜ゆかりの能楽師や、横浜ゆかりの演目でお送りします
演 目
狂言「佐渡狐」(和泉流)
越後の国の百姓と佐渡の国の百姓が、都へ年貢を納めに行く途中に道連れになります。二人は佐渡に狐はいるかいないかで論争になり、互いの刀を賭け奏者(取次の役人)に判定してもらうことになります。都に着き、先に年貢を納めた佐渡の国の百姓は、実は佐渡には狐がいないため、奏者に賄賂を渡して狐の特徴を教えてもらいます。賄賂を受け取った奏者の判定は「佐渡に狐はいる」というもの。納得のいかない越後の国の百姓はしつこく狐の姿かたちを佐渡の国の百姓に問いますが……
能「砧」(金春流)
九州・芦屋の某の妻は、訴訟のため上京した夫の帰りを待ち続けています。三年が経過した秋、侍女の夕霧が一人帰国してきます。妻は夕霧を迎え入れ、三年もの間、便りがなかった夫の無常を嘆きます。折から里人が砧を打つ音が聞こえてきました。妻は中国・蘇武の故事を思い出し、自らの思いが夫に届くようにと砧を打ちます。しかし、今年も帰国できないとの知らせが届き、妻は失望のあまり病気になり、ついに亡くなってしまいます。
帰国した夫が妻の死を知り弔っていると、妻の亡霊が現れます。妻は夫への思いや恨みを述べますが、夫の読誦する法華経の功徳で成仏するのでした。
晩秋の寂しさと妻の心象を巧みに重ね合わせ、描き出した世阿弥作の名曲です。
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横浜能楽堂